
Unfixed Values/Sakura Silver×Pink 2026 Oil,Silver leaf on canvas. 91 × 72.7 × 3 cm
Unfixed Values
2026 -
アンフィクスト・ヴァリューズ/固定されない価値
《Unfixed Values》は、価値がひとつに固定されないことをテーマにしたシリーズである。現在は、私たちにとって身近な植物を入り口に制作しているが、このシリーズは植物そのものに限定されるものではない。ひとつの物事に対して、個人的な記憶や感情、時間の積み重ねが交差し、そこにはお金のように数値化できない価値が存在している。
本シリーズでは、見る人や時間によって揺れ動く価値を、絵画の中で捉えようとしている。価値は絶対的なものではなく、常に変化し、現れ方を変えていくものである。

あいとわ 2025 Oil on Canvas. 91 x 72.7 x 3 cm
Bedside Stories
2024 -
ベッドサイド・ストーリーズ/眠りの側の物語
《Bedside Stories》は、玩具のベッドをモチーフにしたシリーズである。ベッドは眠る場所であり、休む場所であり、誰かのための小さな居場所でもある。眠りにつく前の時間には、不安や想像、安心が入り混じり、記憶や感情が静かに立ち上がる。
このシリーズでは、ベッドを室内ではなく、花や森のような自然の中に置いて描くことがある。自然は、たくさんの命の喜びのように見える一方で、人間とは比べものにならない速さで循環していくものでもある。人間もその外側にいるのではなく、そこに組み込まれた一部なのだと感じている。
その孤独や不安の中で、安心できる場所を見つけ、安心を抱いている姿。それが《Bedside Stories》の中にある感覚である。ベッドやぬいぐるみは、守られる場所や、回復のための時間を象徴している。本シリーズでは、眠りや休息の場所を通して、生と死、内側と外側、人間と自然のあわいを描いている。

Children of the future. [Gold] 2026 Oil,gold leaf on canvas. 91 × 72.7 × 6.3 cm
Children of the Future
2024 -
チルドレン・オブ・ザ・フューチャー/未来の子どもたち
《Children of the Future》は、子どもたちや玩具のようなモチーフを通して、未来や攻撃性の気配、そして大人や社会から受け渡されていくものについて考えるシリーズである。
作品に現れる子どもは、特定の人物ではない。それは、かつて私たち自身がそうであった姿であり、これからの世界を生きていく次の世代の姿でもある。子どもは無垢で守られるべき存在である一方で、外からの影響を強く受けながら形づくられていく、不安定で人間的な存在でもある。
作品の中で子どもが手にしている銃は、実際の武器ではなく、カラフルなブロックで作られている。ブロックは本来、何にでもなれる自由な素材である。しかし同時に、それは銃にもなってしまう。それは何かを深く理解しているからではなく、まだ意味を知らないからこそ、無垢に作れてしまう形なのだと思う。
本シリーズでは、子どもたちの姿を通して、私たちが何を受け取り、何を未来に手渡していくのか、そして彼らがその先で何を選び取っていくのかを見つめている。そこには、攻撃性を断罪するのではなく、未定義な存在が持つ可能性への期待が込められている。
