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Slice  マッシュルーム戦争

2021
Acrylic.brass leaf on wooden panel
53 × 53 ×3cm

人格の中には過去の自身の経験をもとに構築された何人もの自分がいる。その経験や体験は地層のように積み重なり、その節目節目で大きく変わるタイミングがくる。

 

「性善説」と「性悪説」というものがある。
構築された人格は、見る角度、切り取る角度によって大きく違いが現れる。ボタンの掛け違いによって自分が別人になっていた可能性もあり得るのだ。

「マッシュルーム戦争」

sliceのコンセプトである「可能性」をテーマにした作品である。

地層のように蓄積、構築してきた人格は、選択によって置かれる環境も大きく変わる可能性があり、その可能性を理解しているだけでも相手のことを考え、思いやれる世界ができるのではないか、という考えのもと制作。

日本では、子どもがゲーム機を持って遊んでいる間、世界では同じくらいの子どもが銃を持ち、兵士として戦うことを強いられている現実が、日常として消費されていく。

作者には世界を変え、救うことなどできないが、作品を通して問題定義することにより、見た人が少しでも視野を広げるきっかけを作ることができるのではないかと考えている。

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