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Fuijin
 
2021
Acrylic.brass leaf on wooden panel
116.7 × 116.7× 3cm

風神雷神図は、1624-1645年頃に制作された俵屋宗達のものがあまりにも有名だが、東洋美術では古くから絵の題材として取り扱われてきた。

 

中国では1世紀に作られた遺跡に彫られていたほか、世界各国にてさまざまな風神雷神像が描かれている。

人間は古くから自然を神として崇め、偶像として描いてきたが、文明が発達した現代の日本において、風や雷は神としての影は薄れてしまった。

しかし、近年興味深いことに日本の若者の間で「まじ神」という言葉をよく耳にするようになり、その検索ヒット件数は2021年で約1億97千万件にものぼる。

 

この「まじ神」という言葉の起源はインターネット上にある巨大掲示板2chで、2000年代以降に使われるようになったものと言われている。

その対象としては、アイドルやキャラクター、システムなど多種多様で日本の多宗教、無宗教という文化を象徴している。

日本固有の神仏習合の考えが、さらに島国特有の進化を経て「まじ神」となっているのである。

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